変わるべきか、こだわるべきか

お早うございます。

柳原です。

いつもご覧になっていただき有難うございます。

臨機応変という言葉があります。

世の中は常に変わっていきます。

変わる世の中において、しばしば変えずに成功したとされる会社やお店をよく聞きます。

たとえば、頑なまでに創業時からメニューを一新しないお店、高級志向とされる時にでも安売りで勝負していたり、反対に景気が冷えてきたときでさえ高級志向のものばかり取り揃えているお店などです。

もちろん、その結果、当然のように衰退してしまうお店もあれば、逆に成功しているお店もあります。

反対に一生懸命、顧客のニーズに応えようとその時々にあわせメニューや対応を変えていくお店もあります。

しかし、このような場合でも、衰退してしまうお店もあれば繁盛しているお店もあります。

「臨機応変」と言う言葉の意味に対し「固定観念」という言葉があります。

※対義語としてではなく、感性的な意味合いからです。

「固定観念」とは、いつも頭から離れないで、その人の思考を拘束するような考えのことです。

殆どの方は、世の中の流れに柔軟に沿っていく様を「臨機応変に対応する」、世の中の流れに柔軟に沿っていけないのは「固定観念があるからだ」という意味合いで理解しているのではないでしょうか。

臨機応変を良しとするならば、「○○業はこうでなければならない」、「○○業はこうあるべき」などは固定観念として捉えられ、臨機応変に対処(○○業なのに、こんなことして良いの?!的な)をしていこうとする流れを阻む要因として排除しなければならないと言われてしまいます。

しかし本当にそうなのでしょうか。

臨機応変に行く事が良くて、固定観念のように固着してしまうことが悪なのでしょうか。

先に触れたように、世の流れに沿ってもそらなくとも、衰退するときもあるし成功するときもあります。

臨機応変に対処したつもりが衰退してしまう理由の多くは、あまりにも世間の流れに身を任せすぎるからだと思います。

自身の得意や強みを把握できておらず、本来持っていたそういう部分さえも安易に変えていってしまうからなのではと思います。

また、固定観念については、世間の流れ(時流によるニーズの変化)よりも、昔からこうだったというような、顧客視点ではなく自分視点に理由があるのだと思います。

よくよく繁盛しているお店などを見ると、自身の強みや得意分野を、常に世間の変化し続けるニーズに合致させることができる柔軟な思考とアイデア、そして出てきたその商品やシクミに強烈に誰よりも惚れ込む固着(こだわり)さを持っていると思います。

ドンドン変わることを良しとしながらも、でてきた事にはトコトンこだわる・・・

トコトンこだわるけど、ドンドン変わっていく事には躊躇しない・・・

躊躇しないためにも自身の強みや得意分野の分析、そして常に変わるニーズへの探究心、さらにそれらを合致させたアイデアで変わる方向性への見極めとすばやい行動力、また、変化したものへはお客様よりも誰よりも信念と惚れ込む姿勢において負けない固着さ・・・

これらを根底にもってこそ、臨機応変かつ柔軟に変化していき成功の道へたどるステップなのだと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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