「Mottainai(もったいない)」と「Kaizen(カイゼン)」の勘違い
お早うございます。
柳原です。
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ある製造会社の話。
出荷商品のうち、ほんの数割は顧客の都合や化粧箱の汚れ、ご出荷など様々な理由で返品されてくる。
今までは返品=不良とみなし全て破棄していた。
まだ機能に問題ない商品や外観はなんとも無い商品も多く、実にもったいない話。
そこでカイゼン。
機能や外観に問題ない商品は再販売することにした。
今まで全て破棄していたコストのうち、大部分を圧縮することができ実にすばらしいコスト削減だと全社員が喜んだ。
でも、そこが勘違い。
そもそも返品を失くすためのカイゼンしていない。
なぜ、破棄コストの削減に注目してしまったのだろう。
それは「少なからず返品は無くならない」という意識があるからだ。
こういう場合、どこに注目しどこをカイゼンすべきか。
「無くならない」という皆の意識に注目し意識をカイゼンすべき。
では、どうすれば意識は変わるのか、変えていくのか。
このような事例の問いに対し、あるカイゼンで有名な超大手のカイゼンマンはこう返答したそうです。
「返品されてきた商品を工場の一角に集め、社員全員の見てる目の前で、号泣しながらガッシャンガッシャン割って粉々にし、工場内の敷地に穴を掘って埋め、泣きくずれる工場長の姿を見せればばいい。
なまじ、使いまわすから返品があっても良いんだという意識を芽生えさせる。
そこで『何で、そんなことするんだ!』と反発の声をだす者、悔しがる者、ただただビックリする者、いろんな反応があるだろうけど、
きっとその中の数人くらいは『返品は絶対出しちゃならないんだ、返品そのものを失くす工夫が必要なんだ』と気づく者もいるだろう。
気づいた者以外はほっておけ。
気づいた者しか良い知恵(カイゼンの種)は浮かばん。
なぜなら、カイゼンは気付く事から始めなければならないからだ」と・・・
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