5S活動と美化運動は全く違います。

でも活動そのものには多くの共通点があります。

整理、整頓、清掃、清潔、躾・・・

どちらも共通して行う活動だけに、つい、混同しがちです。

よって、5S活動の初期段階では、美化運動とは全く違うという意識付けから行っていきます。

ともすれば、美化運動という活動だけを行っていてはイケナイ事のように錯覚します。

でも美化運動として活動することにも立派な意味があると思います。

それは、美化運動の最終的な目的も躾にあるのだと思います。

5S活動の躾の直接的な意味とは対自己(社内、自分)、対して美化運動の躾は対相手(お客様、他人)なのだと思います。

私が若い頃は学校でのトイレ掃除といえば自分達で当番や順番を決め行うことが一般的、というか常識でした。

しかし、今では学校のトイレ掃除を清掃業者に委託しているケースがあるのだそうです。

全国の小学校の5%は委託しているそうです。

私は学生の頃から約15年、飲食店など接客業に従事していました。

特に飲食店では、どこのお店でも必ず、徹底的にトイレの清掃を実施させられました。

なぜなら、飲食店ではトイレの清掃状況で店の良し悪しを判断されるからです。

お客様の多くは意識して判断しているわけではないですが、トイレの美観とお客様の来店頻度は絶対に比例します。

間違って解釈してはいけないのが、トイレが綺麗なのが良いと判断されるのではなく、トイレを綺麗にしていることが良いと判断されることです。

さらに言えば、当番や順番制にして店のスタッフ全員でトイレを綺麗にしている店のほうが更に良いと判断されます。

もう一つ言えば、ホールリーダー、キッチンリーダー、店長やマネージャー、たまに巡回してくるエリアマネージャーなど、とにかく店内にいるスタッフ全員が参加すると最大効果を発揮します。

そもそも、なぜ結果的にとはいえトイレを綺麗にしている店が良いと判断されるのか。

それは、店舗スタッフ自身がトイレ掃除をすることによって、「綺麗」とは自分の知らないところで誰かが常に綺麗にしている事を実践して知ることができるからです。

「綺麗に保ってくれていた誰かの苦労を身をもって知る」ことで、見ず知らずの人へも感謝の念を抱くきっかけ作りになります。

タオルで拭くのが良いのか、ブラシでこすった方が良いのか、補充品はどうか、など「気付く事」で配慮の念にも抱くきっかけ作りになります。

自分も排泄する場所を「仲間が綺麗にしてくれる現場を目撃する」からこそ、せめて自分は綺麗に使用する(マナー)念も抱くきっかけ作りになります。

きっかけを心にまで響かせるのが店長やマネージャーの役目です。

店長や教育担当がコンコンと趣旨や目的を教えていくことが出来るのもトイレ掃除の最大のメリットです。

よく「トイレ掃除は心を磨く」と言われますが、心を磨いたスタッフが常駐しているお店であれば、おのずとお客様への接客が自然と向上していくのは、至極当たり前のことでしょう。

更に、店長もマネージャーもスタッフも共に一緒に苦労と喜びを分かち合えるトイレ掃除であれば、チーム力として向上することも当たり前のことです。

自分達の頑張ったことで自分達が成長し、その成果は来店数や売り上げ数、お客様から直接褒められる言葉で結果を実感できます。

結局、自分達の手で頑張ること、相手のために行う事が、長期的かつ安定的に、得ようとせずとも得られる事になるのだと思います。

一般の会社も然り。

ポイントは、全員で行い、趣旨や目的をコンコント教え続けていくことです。

どちらが欠けても、美化運動としての躾には成りえません。

躾の出来ない美化運動であれば、それこそ単なる掃除そのもの。

単なる掃除であるならば、それこそ専門業者に委託したほうがよほど綺麗になるでしょう。

見た目の綺麗さにこだわるのか、心を磨く場にするかがキモなのだと思います。

全国の委託していない95%の小学校は、是非、美化の意義を持って教育に当ててもらいたいものです。

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