内定取り消しと自ら選ぶ退職について

内定取り消し、来春卒業生331人…目立つ南関東(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081128-OYT1T00387.htm

とうとう、上記のような見出しが最近目立ってきました。

新卒採用を担当しているので、非常に関心があります。

突然、勧告された方の心情を考えると・・・

弊社の新卒採用活動は主に高校生対象なのですが、上記記事の中では、高校生を対象にした内定取り消しは29人となっています。

まだ自ら積極的に行動できない高校生にとっては、学校関係者も含めて非常に厳しい事態だと思われます。

取り消しをした企業も苦渋の選択で、こういう判断に至るまでは相当、苦慮された事と思います。

ただ、このような世相の中、自ら退職していく方もおります。

取り消し勧告を受けた学生からしてみれば、なんとももったいない判断と思うことでしょう。

全く個人的な意見ですが・・・

ただし、ある程度の年数を勤め上げて、社会の厳しさ、働く事の意味、お金を稼ぐ意味、我慢する意味、達成したときの喜び、先輩や仲間のありがたさ、厳しさと優しさの区別、などを少しでも知り、自分自身の将来や成長の糧として、進むべき進路の方向転換(転職や起業など)をするのなら、それはある意味、拍手で送り出してあげても良いくらいだと思っています。

しかし、辞めていく人の多くは、何かしらの不満を理由に去っていく方が殆どです。

私の拙い経験上で恐縮ですが、辞める本当の理由を自ら解決(克服)してから転職しない限り、新しい職場では、必ずといっていいほど、数ヶ月から数年で同じ境遇に合います。

そして、その時に、また転職を考えるのです。

なぜなら、解決(克服)するチカラを自分に装備していないので、それしか(転職や退職する)方法が思い浮かばないからです。

例えば、業種や業務内容が自分に合わないという理由で辞めることを考えているとすれば、そのような仕事の中へ、自ら合わせていく事や、その仕事の中から楽しい事や嬉しくなることを自ら発掘していくチカラを養っておかなければ、次の職場でも、自分に合わないからという理由で転職を考えやすくなります。

人間の持つ防衛本能として、自分の置かれている環境の中から不利(嫌な事、辛いことなど)な事に、どうしても目がいってしまうからです。

でも・・・

実際、仕事なんてやってみなければわからない事が殆どです。

どんな会社なのか、どんな先輩や仲間がいるのかも、入社してみなければ分からない事が殆どです。

ただし、退職する事じたいが悪いというわけではありません。

もともと、職業選択の自由という権利が私達にはあるのですから。

誤解しないでいただきたいのは、どうしようもなく自分を追い込んでまでムリして留まる必要も無いですし、職場内イジメやパワハラ、セクハラ、あまりにもヒドイ不当賃金、完全に労基法を無視した勤務形態などの理由の場合は早急に転職も含めて考えてほうが良いと思います。

そのような環境から自身の糧を得ていくのは非常に困難だからです。

今回の内定取り消しという、学生にとっては非常に辛い事態となってしまいましたが、せめて視点を変えて、このような事態になっても前向きに捉えられる術を自ら見つけ出し、今後、縁があった会社へ入社した時はそのチカラを発揮していただける事を切に願います。

今回、味わってしまった苦渋は、必ず将来において妙薬となると思うし、飲まされてしまった以上、そうしなければとてももったいないと思うからです。


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内定取り消しと自ら選ぶ退職について” に対して1件のコメントがあります。

  1. 秋葉原発!社労士日記 より:

    1 ■転職を繰り返す人
    会社に自らをあわせる方法が分からない人がいます。いつの間にか孤立し辞めていく。
    手を差し伸べてくれるのを待つだけの人。

    自らが、溶け込もうとすれば
    状況は変わってくるのに思うことがあります。

    http://ameblo.jp/office-matsumoto/

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