一寸千貫

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柳原です。

いつもブログをご覧頂き有難うございます。

建築資材の物流をお任せ頂いているお客様(荷主様)から教わった言葉があります。

「一寸千貫」。

どういう意味かというと、

「たとえ一寸角(一辺が約3.03cm)の細い柱でも、千貫(約3750kg)の重みに耐えることができる」という意味だそうです。

当然、普通に考えたら「いくらなんでもそんな細い棒たった一本で、4t近い重量を支えられるわけがない!」と誰でも思いますよね。

しかし建築業に携わっていると、まさしくその通りと思う事が多々あるようです。

太さや材質はともかく、たった数本の柱で大きな屋根や外圧から耐え、数十年、時には数百年も家を守り続ける柱。

もちろん、これには条件があるのですが・・・

その条件とはたった一つ。

一寸角が「まっすぐ」であること。

要は気持ちをまっすぐに持てば、多くの苦難や事柄に耐えられ、家、家族が安心して暮らしていけるという幸せをもたらすという事。

気持ちにぶれが生じたり、その場から離れるような事があれば、一気に家屋は崩壊します。

そして何年も何年も支え続ける精神力と信念が必要なのです。

家にとっての重要なその一寸の柱は、現世では年数と様々な経験を通して太くどっしりと構え、時に大黒柱といわれるようになります。

大黒柱としての持つべき責務が伺えてきます。

さらに気づくこと。

家は大黒柱一本で保っているわけではありません。

大黒柱に及ばずとも多くの柱でその家を支えています。

一見、一寸という小さく頼りなさそうに見える柱であっても、実は4t近くの重さを共に支えあっているのです。

その多くの柱は、鎹(かすがい)が支えあいます。

また、これら多くの柱を目立たぬところでグッと支えているのが、基礎部分。

基礎を基礎たらしめるのは土台。

大黒柱でさえも、地味で暗くて目立たない基礎や土台がいなければ大黒柱には絶対なりえません。

また、多くの土台や基礎、柱、鎹、大黒柱を風雨や強い日差しから日々守っているのは、屋根部分・・・

どんなに家のデザインや機能が時代とともに変化しても、一寸千貫という家を保つ基本部分は変わりません。

そして、それぞれの役割をまっすぐな気持ちで支えあう多くの柱と目立たぬ部材があってこその素晴らしい家が成り立つ仕組みも変わりません。

外見や機能、デザインによって「まっすぐ」がぶれてしまっては崩壊の序章になりかねません。

建築士やこういう視点を持つプロの方は、家の大きさや外観、高性能な機能よりも率先して必ず土台や基礎、鎹や釘の本数などを見ます。

プロは「まっすぐ」の本質を知っており、まっすぐ足りえる多くの支える部分を知っているからです。

お客様からのお話で多くの事を学べる今の立場。

本当にありがたく思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!


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